室町時代のいけばな「たてはな」を学ぶ目的

福岡より柴田ゆかり先生をお招きし

熊本初、室町時代のいけばな「たてはな」教室を開催いたします。

開催にあたり「たてはな」のご説明

日本文化の歴史からなぜ今「たてはな」を学ぶのかをオフィスエムなりにご提案いたします。

【1】風興の会 / 花人、岡田幸三と原田耕三 について

昭和・平成を代表する花人、岡田幸三(2006年没)は池坊花道に入門しました。立花・生花の技法を習得した後、池坊文化研究所研究員、池坊短期大学講師歴任しました。その後は花論・花道史の探求と共に伝統技法の取得に尽力し、「いけばな」の源流ともいうべき花形で、室町時代に仏教から発祥した「たてはな」を現代に蘇らせました。

池坊を中心に多くの秘伝、資料類を精査し公刊。池坊に止まらず、花道全般、また、茶道、香道などの伝統芸能、能楽では立花を通しての活動があり、いけばなの流派を越えて、花の関係者のみならず、アーティストやその道の専門家など、幅広い方々と交流がありました。

岡田幸三死後、それまで縁のあった同志が集い岡田師の偉業を継承すべく「風興の会」が発足しました。

もう一人の花人、原田耕三(2016年没)は18歳から池坊のいけばなを学び、その後岡田幸三に師事しました。岡田師死後、風興の会にてたて花や立花をはじめとする古典華道の技法と岡田師の精神を継承しました。

そして現在もこの精神を次の世代が引継ぎ
古典花道研究者、村井孝行を筆頭に、福岡では柴田ゆかりが「一雫の会 福岡たてはな教室」を主宰しています。

【2】「室町時代」から現代までの日本文化における時代の流れについて

茶道といえば千利休、能楽は観阿弥・世阿弥、いけばなは池坊ですが、これらはすべて室町時代に出現しています。

室町時代は鎌倉幕府がほろび天皇を中心に新しい政治が始まり守護大名が出現しました。その後大名が再び権力を持ち戦国時代に突入してしまいます。1540年代に鹿児島に鉄砲が伝来、キリスト教の布教、平戸や長﨑での南蛮貿易がはじまりました。

尾張の織田信長が室町幕府を滅ぼし勢力を広げますが1582年本能寺の変にて自害、家臣だった豊臣秀吉が後継者となり勢力を広げ朝廷から関白の位を授かり天下を統一しました。このころを安土桃山時代と言い、千利休・観阿弥・世阿弥・池坊は戦乱の世の中で天皇・大名に翻弄されながらこの時代にそれぞれの道を極め大成しました。

江戸時代になり徳川幕府が約250年続き、町人の存在が強くなりました。そこで町人文化が花開き全国に広がり地域独自の文化ができあがりました。

明治時代になり廃藩置県により武士階級が崩壊したことで日本文化の後ろ盾がなくなり大きな変革の時代が訪れます。

開国したことで政治・経済が西洋化し2つの世界大戦後、日本は経済大国へと変貌を遂げるように、日本文化も時代の流れと共に西洋文化を取り入れながら現代にいたっています。

【3】「たてはな」を学ぶ目的

日本文化は室町時代から戦乱の厳しい時代に大名の擁護を受け現在の文化の基盤を大成しました。

明治維新後、後ろ盾がなくなり日本文化は変革の時代があり、西洋文化と共存しながら現在にいたっています。

世界大戦後、日本は経済大国となり欧米化が現在も進んでいます。

このような歴史の流れから現代は国際社会となり自国の文化の価値が見直されています。特に日本文化は長い歴史の中で守り受け継がれたことが国際社会において大きく評価されています。

国際社会において自国の文化は財産です。

日本文化は世界の宝。

国際社会において日本の歴史・文化を学ぶことは国際人として必要なことではないでしょうか?

表題の「たてはな」を学ぶ目的ですが、
室町時代のいけばな「たてはな」に触れることで日本文化の原点である室町時代を見直し国際人としての教養を身につけることをオフィスエムとしてご提案いたします。

東京オリンピックもあり国際的な交流も増えてきました。私達も国際人としての意識を持ち、日本文化について少しでも多くの方がご興味を持って下さることを祈念しましてこのブログを終了いたしいます。

最後までお付き合い下さりありがとうございました。

もしこのブログに共感されましたらご家族やご友人に日本の文化は私達の宝だから大切にしようよ!!とお伝えください。

古典花道『たてはな教室』のお申込

初心者のための『いけはな教室』のお申込

風興の会について

http://www.fukyo-kado.com/

ご報告 美味しいうつわの食事会を開催いたしました。

 

2019年7月23日「日本料理 瑠璃紺(熊本市中央区船場町)さんにて開催しました。

当日は室礼師松村が玄関・床の間に季節の花をいけお客様をお迎えしました。

 

 

 

 

 

 

 

この食事会ではお料理はもちろん器を楽しんでいただく趣向なので器のお献立をご用意し、一品一品お持ちする度に桜雲洞さんより器の説明をしていただきました。

器が変わることでお料理が更に引き立ち参加された方々は大変感動されていました。

 

美味しいうつわのお献立

掛軸  松平不昧公作「五月雨は雲にものらむ山ちかな」

花入  須恵器 長頸壺、妙喜庵古材

 

先付  永楽即全仁清色絵五彩皿

先付  橘屋友七肥松唐松紋蓋物

造り  山懸麗秀萩皿 時代南京青磁木瓜形小皿

お椀  橘屋友七佐野長寛蒔絵絵替煮物椀

焼物  北大路魯山人天目釉鉢 加藤十右エ門団扇形皿

箸休  時代金彩ピンクリキュールグラス

煮物  時代清朝五彩唐子絵輪花蓋椀

ご飯  若島丈史 口紅塗四ツ椀 時代古染付兔絵香物皿

水菓子 十代中川浄益南鐐折タメ水菓子皿

 

折敷  葵春鉋目折敷膳

 

飲物  サンルイリキュールグラス(ティルス薊)

鶴田鉦次郎 錫ぐい吞

時代伊万里松唐草に鹿絵猪口

伊万里ミジン唐草蕎麦猪口

 

 

 

   

 

次回は2019年12月に「正月、寿ぐ」をテーマに開催予定です。

詳細が決まりましたらホームページの「価値を知る」でご案内いたします。

 

 

室礼師についてのお問合せ

https://officeemu.jp/600/

 

日本料理 瑠璃紺

https://www.ruri-kon.com/

https://officeemu.jp/41/

 

 

Premium Table@泰勝寺

先日、泰勝寺にて『Premium Table』支配人という肩書のもとコーディネイト

いたしました。

今回は翌日の会議のため全国から集まり、会議に向けて英気を養うための懇親会でした。

 

今回の床の間の室礼は細川護光さんの花器に枝を。

花童の華やかさを引き立てるため、軸は掛けず

花器を中央に置き枝を高く活け込みました。

 

お食事は、江戸時代の肥後藩の献立を再現した青柳の本丸御膳。

日本酒とワインをペアリングして更に料理お愉しみいただきました。

ほとんどの方がアルコール派でしたが、ノンアルコールの方にはスパークリング緑茶。

本丸御膳は料理秘伝書をもとに再現したレシピ帖を青柳が編纂したお料理です。

 

 

花童の舞で会に花を添えて、泰勝寺での特別な食事会となりました。

雅な時間は、由緒ある泰勝寺に日本の文化が添えられて創られると改めて感じる会と

なりました。

 

プレミアムテーブルのお申込み

https://officeemu.jp/65/

 

満席御礼 ユトリエpresents暮らしの室礼と花講座が満席となりました。

 

室礼師 松村篤史です。

 

お礼

ユトリエpresents暮らしの室礼と花講座はお陰様で定員に達しました。

お問合せ下さいました皆様ありがとございます。

 

ご予約下さいました皆様、当日はお会いできるのを楽しみにしております。

どうぞお気を付けてお越し下さいませ。

 

次回の講座も決まりましたらHPにてご案内いたします。

 

ユトリエ presents 暮らしの室礼・花講座のご案内

 

室礼師 松村篤史です。

 

九州では大雨が降っていますが皆様は被害はないでしょうか?

 

私が講師をつとめ、昨年より季節ごとに企画いただいてます住宅メーカー「ユトリエ」さん主催『暮らしの室礼・花講座を』が開催されます。

 

この講座では、基本的な室礼の歴史と考え方をレクチャーをしたあと

具体的に床の間のない部屋に見立てで床の間を設え現代の暮らしで楽しめる室礼をご提案します。

 

会場は国内外で活躍されている大森創太郎建築事務所です。

大きな窓、壁一面の本棚がある憧れの暮らしの感じられる空間です。

 

講座の後はお楽しみ私が特別にお茶とお菓子をご用意いたします。

 

お申込みはこちら  https://officeemu.jp/658/

ユトリエ      http://yutoriie.com/

大森創太郎建築事務 http://www.soutarou.net/

 

前回の教室風景です。

 

 

 

大分大学公開講座 数寄屋袋をつくりましょう!

 

和裁師松村めぐみです。

 

令和元年6月23日に大分大学外部講師として数寄屋袋の制作指導をいたしました。

数寄屋袋を作るだけでなく、都甲由紀子先生(大分大学教育学部 准教授)による解説もあり、和布の染色や和裁のことなど日本の文化も一緒に学んでいただきました。

 

 

 

 

・大分大学公開講座 『数寄屋袋をつくりましょう!』

https://www.he.oita-u.ac.jp/blog/2019/05/14/2019sky/

 

・めぐみ和裁工房

https://officeemu.jp/72/

 

・都甲由紀子(大分大学教育学部 准教授)

https://officeemu.jp/72/

竜田会 茶会

 

オフィスエム代表松村です。

 

令和元年6月1日細川家別邸「泰勝寺」で開催されました竜田会 茶会に参加いたしました。

 

残念ながら中の様子は撮影できずみなさまにはご覧いただけませんが

京都 北村美術館から貴重なお道具が揃い、初夏の素敵な室礼がされていました。

 

特に広間の床の間に飾られた大きな時代籠に糸芒をはじめ夏の草花が緑豊かにいけられたお花は印象的でした。

 

茶会には興味はあるけど、作法がわからず不安な初心者の方にも安心してご参加いただくために、オフィスエムのお客様で経験者の方と初心者の方一緒に席に入っていただきました。

 

お楽しみの点心はいつもお世話になっている『日本料理 瑠璃紺』さんのちらし寿司でした。

 

今後もこのような機会を作って参りますので今回参加できなかった方、ご興味のある方は次回は是非お付き合いくださいませ。

 

ご参加下さったみなさまありがとうございました。

 

 

 

 

 

「熊本震災復興祈念 大倉会 能楽公演」無事終了いたしました。

 

 

「熊本震災復興祈念 大倉会 能楽公演」無事終了いたしました。

 

 

平成31年4月14日(日)

熊本震災復興祈念  大倉会 能楽公演

「 音と舞 」

500名近いお客様にお越しいただき盛会に終わることができましたことを御礼申し上げます。

 

 

 

この公演では、

「 音と舞 」

をコンセプトにあえて装束は付けず紋付き袴で舞っていただきました。

能楽独特の緩やかなリズムからテンポの良いリズムも加わり

さながら和製ジャズの感覚で音楽のようにリラックスして愉しむことができました。

 

 

 

公演の途中では

笛・小鼓・大鼓・太鼓が並びそれぞれの楽器についての説明と音を聞いていただく、

村上美香と学ぶはじめての能楽プチ講座もいたしました。

 

平成30年度、熊本で能楽を愉しむ会の企画はお陰様で全て終了いたしました。

 

次回は、令和元年度最初の企画です。

夏恒例の出水神社薪能を愉しむための直前勉強会を予定しております。

熊本で能楽を愉しむ会ならではのお愉しみも考えております。

6月上旬に詳細をイベントをアップいたしますので是非ご期待下さい!!

 

令和元年度 「熊本で能楽を愉しむ会」 会員受付中!!

↓ ↓ ↓ ↓ ↓

https://officeemu.jp/180/

 

能楽との出会い

こんにちは。
オフィスエム代表松村です。
オフィスエムの大きな活動の一つが能楽の普及・伝承です。
能楽との出会いは、食事の場で文化に触れていただくPremium Tableという企画で伝統芸能の方を探している時に飯冨章宏氏(小鼓方能楽師)と出会ったのがきっかけでした。
そしてそこには沢山の不思議がありました。
例えば能と能楽の違いです。私達は通常能楽のことを「能」といいますが、じつは能は能楽の中の一つのことなのだそうです。能楽には役割があり大きく分けると舞担当、謡い担当、楽器担当です。そして能は写真に写っているような舞担当が装束をつけて舞うことを能というそうです。
まだまだあります!!
能楽では踊るとは言わず舞う。
能面はメンではなくオモテ。
舞・謡担当をシテ方と言い、楽器担当を囃子方と言います。
このように日本文化なのに私たちが知らないことが沢山あります。
私は飯冨氏との会話から能楽の歴史が積み重ねてきた知的財産、学びが深いところに魅力を感じています。
みなさんも、これを機にただ感じるのではなく一緒に学んで愉しく能楽を観ませんか。
まずは、面白い・愉しいではなく日本人として学び・日本の宝を守るつもりで能楽に興味を持たれてはいかがでしょうか?

 

イベントリンク
・熊本で能楽を愉しむ会 村上美香と学ぶはじめての能楽講座

https://officeemu.jp/195/
・熊本で能楽を愉しむ会 熊本震災復興祈念 大倉会 能楽公演 前夜祭

https://officeemu.jp/1/
・熊本で能楽を愉しむ会 熊本震災復興祈念 大倉会 能楽公演 「音と舞」

https://officeemu.jp/53/

 

はじめまして。

オフィスエム代表の松村篤史です。
オフィスエムでは価値伝承の環をコンセプトに文化・芸術・食さまざまな価値を皆さまと共に「知り」「守り」「所有」し後世に伝承する活動をしてまいります。
このブログではオフィスエムの活動案内・報告と共にお勧めの情報も発信してまいりますので是非お付き合いください。

リンク 企業理念・プロフィール

https://officeemu.jp/cycle/