オフィスエム

オフィスエムの取り組み

受け継がれる日本の伝統文化に、新たな価値を。

はじめに

「日本古来の文化を大切に」と聞くと、どんなことを想像するでしょうか。少しとっつきにくいし、古臭いし、ちょっと…と、敬遠してしまう方も多くいらっしゃると思います。例えば、日本文化の代表格とも言えるお茶や能の世界には知らないルールも多く、興味があっても足を踏み入れるのに躊躇してしまうこともあるでしょう。

しかし、私たち日本人の心には、素晴らしい文化が脈々と受け継がれているのも事実です。例えば、普段何気なく口にしている「いただきます」は、身の回りに在る見えない何かに感謝を捧げる行為。これは世界を見ても稀有な文化でもあります。

代表・松村がイギリスに留学していた頃の話ですが、「日本人である」というだけで、現地の友人は、私に敬意を持って接してくれました。それは数千年の伝統を大切に受け継いでいる日本人に対するリスペクトの表れでした。

このように、他国から見て非常に価値の高い日本文化の多くを、現代に暮らす私たちが知らずに生きている現実に直面し、次第に「もったいない」と思う気持ちが強くなっていきました。

とはいえ、言葉遣いや作法も分からない「伝統」に対するハードルが高く感じてしまうもの。私たちは、その現状に対して何か新しいアプローチができないか。それによって、現代の、そして未来の日本人がもっと豊かに、自分たちの文化を誇れるように、楽しめるようになるにはどうしていくべきか。真剣にそのテーマに向き合って参りました。

そこで生まれたのが、オフィスエムの理念である「価値伝承の輪(わ」」です。

例えばある時、私は能の唄がラップのようにも聞こえることに気づきました。その気づきから「成り立ちやカタチを知れば、遠い昔のカルチャーが現代に翻訳されていくのでは」という考えに至りました。

伝統と呼ばれるものを、現代の、この時代に存在するものに置き換えてみることで、今を生きる私たちに新たな関心が生まれます。そうすることで、これまで我々日本人が紡いできた「価値」が、現代に息づき始めるのです。伝統は分断された過去のものではなく、先人の知恵や豊かなマインドを、現代日本に生きる私たちが得るための鍵となる。これはとても素晴らしいことではないでしょうか。

伝統が持つ魅力を、私たちの普段の生活に取り入れることで、これからの未来に向けて、過去と現在と未来をつなぐ緩やかな橋渡しとなる。それこそが、オフィスエムの目指す世界です。

その実現に向け、文化・芸術・食さまざまな価値を皆さまと共に「知り」「守り」「所有」していくことで、新たな歴史を作っていきたいと考えています。

オフィスエム代表松村 篤史

1978年10月3日生まれ 天秤座 O型
1997年3月、大阪あべの辻調理師学校卒業
卒業後は調理師としてロンドンで約2年働く
帰国後は家業の飲食店を管理、運営。
山荘無量塔の故藤林社長との出会いにより旅館業(接客、フロント)に携わる。
ロンドンから帰国後、日本文化に興味を持ち茶道・花道の勉強を始める。
旅館という舞台で日々花をいけ、室礼、お客様をもてなすことで独自の接客スタイルを確立。
35歳の時に独立、オフィスエムを立ち上げ室礼師として旅館の床の間を中心に様々な場所の空間コーディネイトを提案している。
2018年より価値伝承師として文化・食の普及活動をスタート。

価値伝承の輪について

日本古来の文化を、現代の暮らしに合わせて繋いでいくこと。それを私たちは「価値伝承の環(わ)」と呼んでいます。価値は時間と共に、歴史の一部となっていきます。その一方、歴史の流れから隅に追いやられたものは、やがて忘れられ、その命を失っていきます。しかし、そこには現代人が気づいていない、歴史の一部に組み込まれるべきだった価値が眠っています。そこに新たな光を当てていき、そうしてまた関心を作り出し、後世へと引き継いでゆくこと。それが「価値伝承の環(わ)」なのです。

Mission日本の伝統を現代社会と融合させる

普段の生活に、日本伝統文化を取り入れることで広がる価値

伝統が持つ力強さは、日々の暮らしに取り入れることで、暮らしに豊かな彩りを与えていきます。

Visionこころと身体を健やかに

オフィスエムと関わる方全てに、心身の健康を提供できる存在となる

文化を知り、守り育てること。それは心を豊かにし、ひいては体の健康にまで繋がっていくのだと、私たちは考えています。

Value価値伝承の輪をひろげる

歴史を過去のものとせず、そこに新たな関心と価値を作り出し続ける

日本文化の価値を現代に翻訳し、誰もがその価値を知り、楽しむことができるような入口を創出します。