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稲葉先生はご自身も能のお稽古をされています。
『いのちの居場所』では、『風姿花伝』にて世阿弥が述べた一説について稲葉先生ならではの興味深い解釈がありましたのでご紹介いたします。

P173、P185参照
第5章 生と死 心と体 人と人 をつなぐ
P173
『風姿花伝』にて世阿弥が述べた一節。
「そもそも芸能とは、諸人の心を和らげて、上下の感をなさんこと、寿福増長(じゅふくぞうちょう)の基(もとい)、遐齢延年(かれいえんねん)の法なるべし。きはめきはめては諸道ことごとく寿福延長ならん」
↓
直訳
そもそも芸能というものは、人々の心を楽しませ、いずれの心も動かすものであり、幸福を増進し寿命を延ばす基となるべきものだ。突き詰めてみれば、芸能はいずれもそのような役割をもっている。
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稲葉先生の解釈
P185
「日本の伝統芸能には寿や福を増やすためのものであり、年齢を重ねることに喜びを深めていくことが、すべての道の極意である。」という意味合いの言葉が綴られている。
医療も「寿」や「福」を増やし、幸せに生きることを助けるもので、向かう先は同じである。
オフィスエムも日本の文化を通し、
みなさまの『寿福』を増し幸せになっていただける活動をしているのだと認識することができました。
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文章 松村篤史
室礼師・オフィスエム代表
1978年10月3日生まれ 天秤座 O型
1997年3月、大阪あべの辻調理師学校卒業
卒業後は調理師としてロンドンで約2年働く
帰国後は家業の飲食店を管理、運営。
山荘無量塔の故藤林社長との出会いにより旅館業(接客、フロント)に携わる。
ロンドンから帰国後、日本文化に興味を持ち茶道・花道の勉強を始める。
旅館という舞台で日々花をいけ、室礼、お客様をもてなすことで独自の接客スタイルを確立。
35歳の時に独立、オフィスエムを立ち上げ室礼師として旅館の床の間を中心に様々な場所の空間コーディネイトを提案している。
2018年より価値伝承師として文化・食の普及活動をスタート。



