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2022/2/3
この回では室礼に使用する道具について解説します。
室礼についてはこちらをご覧ください。
上の写真2点が室礼の基本です。
床の間に
①軸 ②季節の花 ③調度品
の大きく3つの要素から構成されています。
それではこれら3つの要素について説明していきます。
①軸について
室礼をする時まず決めるのが掛軸です。
掛軸で室礼のテーマを表現します。
茶会では僧侶が書いた墨蹟を飾りますが、
自宅や料亭ではおもてなしとして季節の日本画や文字を掛けるます。
掛軸を楽しむポイントですが、
一番重要なのは本紙と言われる作品の部分ですが、、、
掛軸には名物裂と言われる古い貴重な生地や、
和紙や更紗など様々な生地を使われていますので注意して見てみてください。
この掛軸が縦に長く色々な文字がテンポよく書かれているのが魅力的です。
春のお野菜「豌豆」の絵です。
蔦の緑と花の紫が素敵ですね。
お正月が終わると少しづつ春を感じる物があるとお客様は喜ばれます。
この頃から桜や梅の掛軸を掛けます。
次に②季節の花です。
花をいけるにはまず花器が必要です。
また、畳を傷めないために花台を敷くのが基本です。
同じ花材でも花器を変えると雰囲気が変わります。
上は古道、下はローマングラスを模したイタリアの硝子です。
足つきの台に見立てで木製の器に枯蓮をいけました。
韓国の古い燭台を花台に見立てて。
最後に③調度品です。
基本は三具足(香炉・燭台・花)なので燭台や香炉を置くのが基本ですが、
茶道では花と逆側に香合を置きます。
調度品を組み合わせることで床の間が煌びやかになります。
お正月と言えば鏡餅。
丸い三宝に奉書を敷いて木製の鏡餅を置きました。
こちらの鏡餅は硝子です。
下は秋のお月見の室礼です。
三宝は、室礼で神様へのお供えとして餅や野菜などをのせる道具です。
神社や神棚で使用しますが、室礼でもよく使用しますので1つお持ちになっていると便利です。
オフィスエムでは床の間がない現代の生活空間での室礼の提案として
棚やお盆に季節の花と調度品を組み合わせる盆飾りをご提案しています。
見立てのススメ
このように棚やお盆を床の間を見立て季節を楽しむのはいかがでしょうか?
日本には正月をはじめ、桃の節句や端午の節句など1年の節目を祝う習慣があります。
室礼を通して日本古来の暮らしをお楽しみにください。
室礼師 松村篤史について
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