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能奉納/藤崎八幡宮例大祭 令和4年9月19日開催

2022/9/15

熊本の秋のお祭りと言えば、

藤崎八幡宮秋季例大祭です。

1000年の歴史があり、

熊本県下最大のお祭りです。

お宮から神様を神輿で御旅所にお出ましいただき能を奉納します。

能の奉納も400回を越し長い歴史があります。

また、藤崎八幡宮例大祭での能奉納では、

能の正式な番組立てである『5番立て』になっており、

神事ながら本格的な能楽を体験することができます。

五番立てについてはこちらをご覧ください。

前回の能楽塾で飯冨先生がご用意下さった資料をご紹介します。

令和4年出水神社薪能・藤崎八幡宮秋例大祭能奉納 解説

素謡「翁」

半能「高砂」

金春流

初番目、神能物

住吉明神が出現し、祝いの舞を舞う。

「経正」

喜多流

2番目、修羅物

琵琶の名手平経正の法要をしていると、その亡霊が現れ、修羅道の有様を現す。

狂言 不明 

半能「六浦」
金春流

四番目または三番目

六浦の称名寺を訪れた都の僧が、あたりの木々が紅葉する中で一本の楓だけ全く紅葉していないことに気付きます。そこへ現れた里の女に僧が尋ねると、女は昔、冷泉為相卿が他の木に先駆けて紅葉する楓を歌に詠むと、その楓は名誉を得た上は身を退くのが正しい道であるとして、以降は紅葉することがなかった話を語ります。さらに自分は楓の精と明かして消え失せました。夜になると楓の精が正体を現し、四季ごとの草木の移ろいを語り、舞を舞います。


「枕慈童」
喜多流

四番目または五番目

観世流の菊慈童。ただ、喜多流には特別に曲の部分が挿入される。
全体的には中国の桃源郷伝説であるが、西周時代の穆王に仕えた童子が罪を得て、レッケン山中に捨て置かれたところ、菊の葉より滴る霊水が枕に記述された経文の徳により7百歳の寿命を得た。という話。舞は楽(がく)。
喜多流独自の曲(くせ)の内容は、周の穆王は徳が高く、神仙に近かったので、遠くインドの釈迦の説法の座に参会し、釈迦より経文を得、その内の二句を枕に書きつけた。という内容。

3年ぶりの開催です。

1年の感謝を神様に奉納される能は、

人々に福を呼ぶおめでたい芸能です。

能を見て運をつけるのはいかがでしょうか?

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