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農業体験 田植え~稲刈りまで

2021/10/20

日本の文化は稲作と共にできたと言っても過言ではありません。

自然環境によって収穫の量が左右されることは死活問題です。

日本は自然を神とし崇拝していました。

文明がない時代は、一年の節目ごとに神様に供物を捧げ五穀豊穣を祈りました。

この名残が五節句として残っているのではないでしょうか?

稲作を知ることで日本文化の本当の意味が分かるのではと考えました。

そこで、菊池で無農薬をされている農家さんに協力をしていただき

年間を通して稲作の体験をさせていただき遂に稲刈りをすることができました。

菊池の美しい大地

豊かな水

そして清らかな空気

熊本県の北東に位置する菊池市

平安時代から約450年、菊池一族が繁栄した歴史があり

温泉としても有名ですが、

少し山手に入ると豊かな自然がまだ残っている貴重な土地です。

文化財としても登録されているこの土地で今回農業体験をさせていただきました。

田植えをする前の5月の田んぼです。

人工的な物がなく段々畑が一面に広がる景色に感動したことを覚えています。

ゴールデンウィークが終わりまずは苗床を作ります。

種は原種の旭一号です。

現代の品種改良された稲より背が高くなり収穫する時はお米がポロポロと落ちやすいので機会で刈ることが難しいそうですが、昔は西日本で一番多く育てられた品種だったそうです。

苗がある程度成長したら1~3本ずつ手で植えていきます。

裸足で田んぼへ。

泥の感触がだんだん気持ちよくなってきました。

田植えが終わり7月は稲の間に生えている雑草を取ります。

ここはタニシが雑草を食べてくれるそうで最初に雑草を取って

稲が成長をはじめたら草取りはあまりしなくていいそうです。

9月、稲穂が膨らみ順調に成長していました。

夏に雨の日が続いた時期がありましたが、

台風が少なくて助かったそうです。

10月、やっと収穫です。

無事に育ってくれて神様に感謝です。

さあ、稲刈りです。

お米が落ちないように一束づつ丁寧に刈っていきます。

左側が緑米と言ってもち米です。

右側には、インドやパキスタンで栽培される香米とも言われるバスマティーライスも植えられてました。

バスマティーライスは日本の稲より穂が細長いです。

最後に竹に掛けて乾燥させます。

これからあまり雨が降りませんように。

田植えの前に去年収穫した藁でしめ縄づくりを地元の人たちやりました。

今回収穫した藁で

正月飾りやたてはな教室の込藁の材料として使用します。

菊池の藁を使った「たてはな教室」

神様と自然と共に生きた日本人を知る。

『 季節の室礼と道具の勉強会 』