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古来、日本人は農耕民族でした。
春の土づくりから苗床、田植え、秋の収穫、稲刈りが終わると藁で注連縄や草履などを作る冬仕事、そしてまた春の土づくりに戻ります。
日本には季節ごとの稲作の仕事があり、
季節の節目には五穀豊穣を神様に祈る風習がありました。
日本人は神に祈り、季節のうつろいを愛でることで美しい日本文化が形成されたのでしょうか?
夏の季語「田水張る」
田植えを前に、土の状態だった田んぼに水を流し込んで水田にすることを言います。
乾いた田んぼに水が張られると水面が美しい田園風景。


夏の季語「早苗」
田植えの時期に苗代から田んぼに移し植える稲の苗のことです。
稲から力強く伸びた早苗からは新しい生命力を感じます。

早苗を使った初夏の室礼(盆飾り)


夏の大祓(なつのおおはらえ)
6月30日に行われる神事で、半年間の罪穢れを祓い、残り半年の無病息災を願う行事。
夏越の祓は、茅の輪をくぐることで、その後の稲作の豊穣を祈願する意味合いも含まれています。


京都では「夏越祓」6月30日は水無月を食べる日です。
水無月は、上部にある小豆は悪魔払いの意味があり、三角形の白の外郎生地は暑気を払う氷を表しているといわれています。

秋の季語「稲の花」
秋に一瞬のように開く稲の綿毛のような花のこと

長雨や日照り続き、台風など多くの苦難を乗り越え稲穂が実り黄金色に輝く頃収穫の季節がやってきます。
秋の田んぼはまさに日本の豊さの象徴です。



秋の夜長、
無事収穫ができたことに感謝をし月の神様に奉納します。
宿の月見の室礼です。

師走に入ると正月の事始め
新年に年神様をお迎えするために注連縄や松を用意します。
冬は藁を使って草履や傘などを作ります。

亀の置物は家のお守りとして1年間お飾りにします。
新年の盆飾り。


このように日本人は稲作と共に豊かに暮らし、
美しい日本文化が成熟していったのではないでしょうか。
自然から離れた現代のストレス社会に生きる私たちにとって、
日本文化を通しもう一度自然との接点をもつことでストレスのない穏やかな生活ができるのではないでしょうか?
稲作体験は具体的に稲作に関わるのではなく、稲の成長を毎月観察することで四季の移ろいや自然との共生を取り戻すことが目的です。
美しい菊池の自然に身を置いてリフレッシュしませんか?
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