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狂言とは、、、
能は歴史上の人物や物語を題材にした悲劇が多いのに対し、狂言は庶民の日常生活を面白おかしく描く喜劇です。
狂言とは「人間とは滑稽な存在であることを見せる演劇」です。
それを否定的にではなく,肯定的に捉え人間の本質や普遍性を表現しています。狂言では登場人物の失敗を作品の中心にすることが多く、失敗の原因は、欲を持つ、見栄を張る、酒を飲みすぎるなど、誰しもが思い当たる心持であり、結果も生死にかかわるような深刻なものではありません。
時代を重ね洗練され、笑いの要素だけでなく夫婦の情愛などをしみじみと描いた情趣あふれる内容や人間の隠れた本質を突くような作品も登場し細やかな心理も描き出すような演劇となりました。
狂言では多くの作品で登場人物が冒頭「この辺りの者でござる」からはじまります。
この一言が題材の普遍性を表しています。
狂言の種類
本狂言
1曲として独立して演じられる狂言
間狂言(あいきょうげん)
狂言師は能において「アイ」という役もつとめます。その多くは、前場と後場の間です。前シテが退場すると、代わってアイが登場し前場で起こった出来事や物語の設定や背景などを解説します。間狂言が行われている間に、シテは装束を替え、後シテの準備をします。
登場人物
大名・女・山伏・僧侶など
太郎冠者(たろうかじゃ)
多くの作品に登場する太郎冠者は、主人や大名に仕える使用人です。狂言に登場する太郎冠者はときには主人に逆らいやりこめるようなしたたかさと機転を備えている一方で、詐欺師に騙されたり酒好きが高じて失敗をしたりするような面を持っています。
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文章 松村篤史
室礼師・オフィスエム代表
1978年10月3日生まれ 天秤座 O型
1997年3月、大阪あべの辻調理師学校卒業
卒業後は調理師としてロンドンで約2年働く
帰国後は家業の飲食店を管理、運営。
山荘無量塔の故藤林社長との出会いにより旅館業(接客、フロント)に携わる。
ロンドンから帰国後、日本文化に興味を持ち茶道・花道の勉強を始める。
旅館という舞台で日々花をいけ、室礼、お客様をもてなすことで独自の接客スタイルを確立。
35歳の時に独立、オフィスエムを立ち上げ室礼師として旅館の床の間を中心に様々な場所の空間コーディネイトを提案している。
2018年より価値伝承師として文化・食の普及活動をスタート。