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2021/8/28
昨年に引き続き2期目の黒川温泉旅館組合「季節の室礼講座」秋編の講師を務めました。
この講座では室礼師松村が毎回違う旅館さんを舞台に、
フロントや客室など様々な場所に室礼を提案、
参加者の人の前でデモンストレーションをします。
後半は参加者の人にも実際に室礼をしていただくことで各お宿でも室礼ができるようにしています。
講座の最初では床の間の意味と五節句について説明をします。
それを踏まえて、実際に室礼のデモンストレーションをはじめます。
まずは現状から床の間を整えます。
ほとんどの旅館が、テレビや金庫が置いてあります。(残念、、、)
床の間が整ったら基本の室礼(掛軸、花器、花)を見ていただきます。
基本の室礼を見ていただいたところから、道具を組み替えてアレンジを加えていきます。
今回のテーマは『秋』ですので、お月見や収穫の秋などをキーワードに展開していきます。
掛軸はそのままで、三宝に秋の食材をお供しました。
秋は月を神様と考えお供をし1年の五穀豊穣に感謝をします。
次に掛軸を変えました。
掛軸はそのままでお供物を変えました。
最後に掛軸+花の組合せに戻りますが、お花のいけ方で雰囲気が変わります。
たっぷり秋草を入れることで特別感を演出しました。
これが旅館らしい室礼です!!
いかがでしょうか?
掛軸を扇子に変えて。
皆さんはどちらがお好きですか?
さあ、デモンストレーションを見ていただいた後はワークショップです。
数組に分かれていただいて実際に室礼を発表していただき、室礼師松村が手直しをします。
各旅館さんから室礼に使いたい道具を持ってきていただきました。
まずは、掛軸が額装の物に変わりました。
ご自身で採ってこられた自然のお花をいけます。
最後にお供物を添えて出来上がりです。
お花を少しだけ手直しました。
旅館には床の間だけではなく、フロントやコーナーなど色々な場所に室礼う場があります。
そこにも花のいけ方や、道具組で印象が変わることを実際にお見せしています。
階段を上ったところのコーナーです。
玄関の迎え花
低く入れてあったお花に背の高い芒を合せました。
高低差を付けることでワンランク上のいけ花になります。
廊下のコーナに
秋らしくお供物と小さな兔の置物を合せました。
室礼のご要望はこちらより。
室礼師 松村篤史