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野村萬斎×稲葉俊郎『熊本、狂言の会』の演目解説

2019/9/5

能楽師 飯冨章宏先生に「熊本、狂言の会」の演目について解説下さいました。

飯冨先生もこちらの公演に出演されます!!

 

能楽師 飯冨章宏 について

https://officeemu.jp/26/

 

 

素囃子 神舞について
素囃子 とは 囃子方だけで 舞ところや、登場曲などを演奏します。神舞は 高砂、弓八幡、養老などの、壮健な男神の力感溢れる曲です。とにかく急テンポ、ロックや、ハチャトリアンの劔の舞などを思い浮かべて頂ければ。演奏者としては、最速を目指し、また、4者が崩壊しないようにと、心がけます。

台詞中心と思われる狂言ですが、囃子が入った音楽の部分も多くあります。狂言小謡と呼ばれるリズミカルな謡を、よりノリ良くするように演奏します。あくまで、狂言方の演技、謡に邪魔にならないようにする習いです。

 

博奕十王

地獄物の一つで、はっきり言って、奇想天外、ドタバタ劇ですから、そのまま楽しめます。仏教が盛んになり、皆極楽や天国に行ってしまい、不況になったので、罪人を強引に連れてこようと閻魔大王は眷属を引き連れ、天国と地獄の曲がり角にきます。そこに博打の上手(遊び人?)の亡者がやってきて、…。結局、閻魔大王は博打に負けて、みたいな話です。萬斎さん独自の演出もあり、楽しめる狂言です。

 

那須与一語

能 屋島の前後二部の間に有名な 扇の的の話を、演技を交えて、仕方噺にする、小書(特殊演出)長裃という動き難い衣装のまま、激しい動きも交えるので、大変難しい曲です。野村万作先生の至高の芸を拝見できる貴重な機会です。
話の筋は平家物語の那須の与一の部分にほぼ同一です。
膠着状態になった源平の合戦、沖に浮かむ平家の船より、上臈(高貴な女性)が、舟の帆先に扇を設えて、これを射抜ける武士はいるのか?と挑戦してきます。源義経は自軍の中から弓の名手を、とまだ若武者の那須与一を選び、託します。さて、見事的を射抜くことが出来るか、話に引き込まれると、ドキドキします。後年の講談や落語の元になる形とも言われています。

 

狂言 蚊相撲

この季節、人間を悩ませる 蚊 と人間の対決を擬人化した、モノマネコントでしょうか?人間が扮した蚊も面白いですが、その撃退法もユニークです。そのまま笑える作品です。

 

 

熊本、狂言の会 チケット購入

https://officeemu.jp/566/

 

稲葉俊郎トークセッション お申込

https://officeemu.jp/573/