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2023/7/1
EMU流「花教室」では、旬の野の花をシンプルに活かした暮らしの花のデザインを提案します。
日本の花には『いけ花』と”『なげいれ』と大きく2つのいけ方があります。
どちらも『自然の景色を表現する』という考え方は同じですが、『いけ花』は剣山など道具を使って花をとめますが『なげいれ』字のごとく道具を使わずそのまま花を投げ入れる茶室の床の間に飾られる茶花のいけ方です。
EMU流では極力剣山を使用せず、自然の植物を花留めにし「なげいれ」の手法で花や自然にも優しいいけ方を目指しています。
花には香りや葉や枝の感触などそれぞれに個性があり直接植物に触ることでリラックス効果があります。
また、旬の野の花を使用することで季節の移ろいを楽しむことができます。
松
松は神様が宿る神木です。
お正月には松を飾り1月1日に年神様をお迎えします。
水仙は種類が沢山あります。
水仙は何と言っても爽やかな香りが魅力です。
お正月が過ぎると梅の季節。
梅園には紅白の梅の花が咲き誇り人々の目を楽しませます。
お花見といえば桜ですが、古人は梅の花を愛でていました。
いける時は、格式高い枝ぶりを活かします。
蠟梅
花びらが蠟のように艶があるのが特徴の梅です。
黄色の梅は珍しいので正月の花材に使うとお洒落になります。
人気の紅梅
冬の花といえば椿
八重でピンクの乙女椿をいけると部屋が明るくなります。
冬薔薇
細い枝の先端に可憐に咲く薔薇の花はロマンティックです。
花器を変えると雰囲気も変わります。
菜の花を見ると春を感じます。
黄色い花が咲き始めると春の訪れです。
春といえば「桜」
桜の木の下には菜の花が広がっている景色がよく見られます。
チューリップ
こちらも春を代表する花です。
何とも独特な形をしています。
木蓮
フサフサ産毛に包まれ蕾が印象的です。
2月は節分。
まだ蕾が固い木蓮に柊を合せました。
桃
3月3日「桃の節句」の頃に咲き始めます。
貝母百合
百合は夏の花。
貝母百合が咲き始めると夏の気配を感じはじめます。
黒百合
貝母百合の花が黒色のものです。
少し匂いがありますので注意です。
夏は個性的な花が多いです。
薇
カラー
熊谷草
とても珍しい花で茶花として珍重されています。
山紫陽花
梅雨の頃に咲く紫陽花
山紫陽花は可憐です。
青竹
夏本番。
7月7日「七夕」にあわせて。
水揚げをすると葉が枯れません。
蓮
泥の中綺麗な花を咲かせる蓮は仏教の教えの象徴とされています。
夏本番、蓮畑には美しい蓮の花が咲き誇ります。
蓮の花を分けていただいてる菊池の蓮畑
鬼灯
お盆には迎火として鬼灯を飾ります。
鬼灯はドライフラワーとして秋の花にもアクセントとして活躍します。
秋桜と芒
秋の代表といえば秋桜。
たっぷり秋桜と芒で秋の風景を表現しました。
宿の秋花です。
月の掛軸に野紺菊と芒をいけました。
森のリース
秋の山には様々な実ものがあります。
講師 松村篤史
1978年10月3日生まれ 天秤座 O型
1997年3月、大阪あべの辻調理師学校卒業
卒業後は調理師としてロンドンで約2年働く
帰国後は家業の飲食店を管理、運営。山荘無量塔の故藤林社長との出会いにより旅館業(接客、フロント)に携わる。ロンドンから帰国後、日本文化に興味を持ち茶道・花道の勉強を始める。旅館という舞台で日々花をいけ、室礼、お客様をもてなすことで独自の接客スタイルを確立。35歳の時に独立、オフィスエムを立ち上げ室礼師として旅館の床の間を中心に様々な場所の空間コーディネイトを提案している。
2018年より価値伝承師として文化・食の普及活動をスタート。
EMU流『暮らしの花教室』
オフィスエムオリジナル花器
松村篤史監修
初心者の方がいけやす花のうつわです。