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先日の稲葉俊郎先生の講話を聴いてあらためて『いのちの居場所』を読み返しました。
この本では西洋医学の医師でありながら、
病気を治すだけではなく、
いのちを主軸に個人の幸せ・健康にについて様々な視点から書かれています。
稲葉先生ご自身も能楽のお稽古をされており日本文化にも造詣が深くオフィスエムの活動にも大きく影響を受けています。
こちらの本の中でも特に感銘を受けたところを1箇所ご紹介します。
P173、P185参照
第5章 生と死 心と体 人と人 をつなぐ
P173
『風姿花伝』にて世阿弥が述べた一節。
「そもそも芸能とは、諸人の心を和らげて、上下の感をなさんこと、寿福増長(じゅふくぞうちょう)の基(もとい)、遐齢延年(かれいえんねん)の法なるべし。きはめきはめては諸道ことごとく寿福延長ならん」
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直訳
そもそも芸能というものは、人々の心を楽しませ、いずれの心も動かすものであり、幸福を増進し寿命を延ばす基となるべきものだ。突き詰めてみれば、芸能はいずれもそのような役割をもっている。
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稲葉先生の解釈
P185
「日本の伝統芸能には寿や福を増やすためのものであり、年齢を重ねることに喜びを深めていくことが、すべての道の極意である。」という意味合いの言葉が綴られている。
医療も「寿」や「福」を増やし、幸せに生きることを助けるもので、向かう先は同じである。
オフィスエムも日本の文化を通し、
みなさまに『寿福』を増し幸せになっていただける活動をしているのだと認識することができました。
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