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座学/床間とは、、、

2022/3/3

床の間では、掛軸・花入れ・敷板が基本の道具です。

今回は簡単な床の間の説明と、

これら3つの道具についてご説明します。

床の間とは、、、

床の間(とこのま)とは、日本の住宅のうち格式を高めた客間などに設けられる一定の空間。

正しくは「床(とこ)」で、「床の間」は俗称とされる。

ハレの空間である客間の一角に造られ、床柱、床框などで構成されている。

掛け軸や活けた花などを飾る場所である。

ウィキペディアより

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BA%8A%E3%81%AE%E9%96%93

掛軸

掛軸は中国で北宋時代にはじまり、日本には飛鳥時代(約1000年前)に伝わりました。

茶の湯の流行と共に掛軸も一般にまで広がり、

来客者、季節、昼夜の時間を考慮して掛軸を取り替える習慣が生まれた。

掛軸の種類は、仏画、水墨画、墨蹟(禅僧の書)、古筆(平安~鎌倉時代の美しいかな書)など多種多様です。

現代では、暮らしの中で季節を楽しむ道具として、

床の間だけでなく、リビング・玄関などに飾られ楽しまれています。

ホストの思いをゲストに伝え、先人の想いを子孫に伝え、日本人の長い歴史に培われた「美」を表現する大切なお道具です。

花器

掛軸は仏教が発祥なので、花器も仏器である古銅との相性が良いです。

茶の湯の世界で様々な物を花器として使うようになり

現在では暮らしの楽しみとして、竹籠・磁器・陶器などがあります。

敷板

ほとんど注目されることがない悲しい道具ですが、じつは道具の組合せのアクセントとしてとても良い仕事をします。

本来の目的は畳を傷めないために花器の下に敷きます。

籠の花入は中に水を入れる受筒があるので籠そのものが、敷板の代わりをすることになので敷く必要がありません。

それでは具体的に床の間に室礼をしていきましょう。

まずは掛軸をかけます。

掛軸を掛けたら花器と敷板をセットします。

同じ花器でも敷板を変えると雰囲気がかわります。

あなたはどちらがお好きですか?

さあ、最後にお花を入れますが床の間は花を見せるための場所ではないことを認識してください。

ポイントは床の間・掛軸・花器それぞれが活かしあうように全体のバランスを考え、

花は最後に添える気持ちで控えめにいれましょう。

それでは最後に道具を組み替えて床の間の室礼をやってみます。

道具の組合せのよって雰囲気が変わるのをお楽しみください。

花と花器はそのままで掛軸だけ変えてみます。

時代物のお雛様の掛軸です。

掛軸だけでなく額装を合せるとミスマッチでお洒落になります。

次に器・敷板です。

花は同じでも器と敷板の組合せで表情がかわります。

床の間は季節ごとに掛軸を掛け替え、野の花を活け四季を楽しむ場所です。

あまり難しいことは考えず、お好きな掛軸・花器・敷板と季節の花をいけ床の間の暮らしをお楽しみください。

室礼師松村が選んだ暮らしのうつわ、季節の室礼道具をはじめ

オフィスエムプロダクト商品(SUKI、Black&White、花のうつわ、、、)

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文章 松村篤史

室礼師・オフィスエム代表

1978年10月3日生まれ 天秤座 O型
1997年3月、大阪あべの辻調理師学校卒業
卒業後は調理師としてロンドンで約2年働く
帰国後は家業の飲食店を管理、運営。
山荘無量塔の故藤林社長との出会いにより旅館業(接客、フロント)に携わる。
ロンドンから帰国後、日本文化に興味を持ち茶道・花道の勉強を始める。
旅館という舞台で日々花をいけ、室礼、お客様をもてなすことで独自の接客スタイルを確立。
35歳の時に独立、オフィスエムを立ち上げ室礼師として旅館の床の間を中心に様々な場所の空間コーディネイトを提案している。
2018年より価値伝承師として文化・食の普及活動をスタート。

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