SUKIの縞々
SUKIの人気シリーズ“縞縞”は、伝統的な織物「小倉織」を、北九州出身の染織家・築城則子氏が現代に蘇らせたテキスタイルで作られています。印象的なのは、そのスタイリッシュな表情。緻密な経(たて)糸の配色によって生まれる、繊細なたて縞のグラデーションがとても美しく、さらりと持つだけでコーディネートをランクアップさせてくれます。持つ人に、粋な雰囲気を纏わせてくれる“縞縞”。しなやかながらも丈夫な織物なので、日常づかいにも最適です。
小倉織とは
現代に息を吹き返した
古くて新しい「小倉織」の魅力
縞縞の生地である「小倉織」とは、江戸時代初期より豊前小倉藩(福岡県北九州市)で織られていた木綿布です。残念ながら戦時下に一旦途絶えてしまったこの伝統ある織物。1984年に染織家の築城則子氏により、2年近くの試行錯誤の上で復元されました。経(たて)糸が通常の織物の3倍の密度があるために緯糸がほとんど見えず、美しい縦縞が表現されているのが特長です。色の濃淡が立体的な世界を創り、個性的な風合いも魅力。
現代のライフスタイルに合ったファブリックとして蘇った「小倉織」。“SUKI”を通して、多くの方にこの織物の魅力が伝わり、暮らしの中に取り入れていただきたいと願っています。
作家:築城則子[ついきのりこ]。
1952年北九州市生まれ。染織家。日本工芸会正会員。
「遊生(ゆう)染織工房」主宰。2008年、日本伝統工芸染織展文化庁長官賞。 製法の途絶えていた小倉織を復元し、草木染め、手織りの小倉織を制作している。「縞縞 SHIMA-SHIMA」では、糸の選定とテキスタイルデザインの監修をつとめる。
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#94 惑
紫という色は高貴であるが故に、孤高を保つとでも言いましょうか、組み合わせが難しい色です。砂色のようなベージュとのハーモニーから不思議な音色が生まれました。誘い、惑う、艶めいた音色です。
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#100 ロンド翠
異なる旋律を挟みながら、同じ旋律を繰り返す楽曲、ロンド。そのイメージを縞に表し、黒色の中で緑色の濃淡が淡々と繰り返されます。
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#060 無彩流
ある種の規則的なくり返し、反復。そのリズムは、無彩色という色の制約があればこそ、より際立って調子を感じさせます。大きく用いる時と小さな面積で見る時とで、違うものに見える不思議な縞です
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#042 ワイドキュービック
ジャパンブランドとして欧州進出した頃、居住空間の違いを知り、ダイナミックな縞が作りたいと思いました。大きな無地場の黒と、細い縞を集めたグループのくり返しが、ドレープ状になると、より効果を発揮してきます。
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#114 白多彩2020
黒多彩は、濃淡を添えた細い縞がそれぞれの色相を充分に表しつつ、清々しい和音を奏でるような、色の協奏曲です。今回はオレンジ色を中心に、大人びた色の中にポップな印象を織り交ぜた縞に仕立てました。
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#125 灰多彩
黒多彩、白多彩とシリーズで織ってきましたが、グレイという中間色の中でさまざまな色が響き合う世界はどんな音色か、興味津々で臨みました。それぞれの色を包み込む柔らかさがあるように思います。
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#091 黒多彩 2018
黒多彩は、濃淡を添えた細い縞がそれぞれの色相を充分に表しつつ、清々しい和音を奏でるような、色の協奏曲です。今回は、力強い赤を中心に、相性としては難しい紫を添えての展開です。
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#89 藍漸
「浮世絵」は日本が世界に誇る版画アートです。版木で色を重ねていく過程のグラデーションは、小倉織だからこそ表現できる色の濃淡と共通しています。「藍漸」の藍色のグラデーションは、北斎が好んで用いたものを糸で再現したいと望んだもの。「せり上がる大波」や「滝の水」に使われ、ジャパンブルーの原点を想起させます。白と藍色の対比という、他の色がないからこそ、強く清々しく、大気を感じていただけることでしょう。
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#95 蒼蒼
山の緑、海の青、どれも単一ではない多彩な色を小倉織だからこそ可能なグラデーションで表現しました。北九州市の花、ひまわりの黄色も加え、我が街をイメージしたものです。
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#082 藍輝く
ジャパンブルーとも言われる藍色。虹の色を7色と呼ぶのは日本固有で、英語圏では6色。その差が藍色です。青と藍を識別できる日本人にとって、そのグラデーションは殊更魅力的なものでしょう。
丈夫でしなやかな質感で
使うほどに深まる美しさ
厚みがありながらも、しなやかな質感が特長です。そして綿織物なのにシルクのような艶やかな光沢を持ち、少しずつなめし革のような風合いが出てくるので、長く使うほどに味わいが深まります。
スタイリッシュな“縞縞”は
ジェンダーレスで使えます
繊細で表情豊かな“縞縞”。海外ではKokura Stripesと称されており、九州・日本のみならず、海外でも評価されるテキスタイルとして進化しています。身につけるモノにこだわる男性にもオススメです。
オフィスエムの数寄屋袋SUKI
「特別な日にも、日常にも 装いを仕上げる」オフィスエムの数寄屋袋SUKI。
伝統的な数寄屋袋を現代のライフスタイルに合わせたはSUKIは職人の細やかな針仕事で、1点1点を大切に仕上げています