能楽を知ることで深まる
日本伝統文化への理解
初心者のための能楽塾@熊本教室
初心者にも分かりやすく
能楽鑑賞を楽しむための
基礎知識や見どころを学ぶ
初心者のための能楽塾
お茶や生け花、着物などの伝統文化に触れて能楽への興味が出てきた方、舞台鑑賞が好きで能楽に興味はあるけれど、専門知識がないと理解できないのでは?と思っている方のための教室です。オフィスエムでは、能楽鑑賞に対する不安を取り除き、初めての方でも舞台の見どころを理解できるように解説しています。最初から全部を理解できなくても「ここを見ておけばいい」というポイントを押さえながら説明していくので、初心者でも能楽を鑑賞する知識が身に付きます。
教室では、実際に上演される演目の内容や見所を分かりやすく解説し、どこに着目をすると楽しめるかというポイントを具体的にお伝えしていきます。まず学んでいくのは、能楽の基本です。ちなみに、能楽は「能」と「狂言」で構成されています。狂言も能楽だと知らない方も多いかもしれませんが、狂言はもともと能の演目の途中に演出として生まれました。正式な能楽は能と狂言を組み合わせたもので、これは日本の重要無形文化財にもなっています。このように、能や狂言で登場する人物の役割や種類など、全体がどのように構成されているのかという知識や見どころを学ぶことで、観劇を楽しむコツを掴んでいただけることでしょう。
熊本能楽奉納スケジュール
1月5日
松囃子 北岡神社11時頃~/藤崎八幡宮13時頃~
8月第1土曜日
薪能 出水神社/18時半~
9月敬老の日
藤崎八幡宮秋季例大祭 段山御旅所/9時~
毎年夏開催
熊本 万作・萬斎の会「狂言の会」
全国各地の神社では、現代でもお正月や大祭などの重要なお祭りの際に能が奉納されています。
中でも、藩主細川家が「利休七哲」の1人に数えられていたことや、細川三斎を筆頭に文化水準の高い家柄ということもあって、現在でも熊本は能楽が盛んな地域の一つです。
これらは神様に奉納する神事のため、無料で誰でも見ることができます。初心者の方は、まずはここから能を観る機会を増やしてみてはいかがでしょうか?
能楽塾の様子
講座内容全120分(お茶菓子付き)
- 30分…導入 「能楽の基礎知識」
- 90分…演目の解説 「能を楽しむために」
よくあるご質問
Q実技はありますか?
オフィスエムの能楽教室では鑑賞する楽しさを座学で学ぶので実技はございませんが、能楽を習いたいという場合、先生のご紹介は可能です。
Q能楽について全く知識が無くても
大丈夫ですか?
初心者の方が楽しく能楽を鑑賞できるように分かりやすく解説していくので、全くの初心者の方でもご安心ください。
Q受講するのに必要なものは
何ですか?
特別なものは必要ありませんが、メモを取りたい方は筆記具をご準備ください。
Q一回だけの参は加できますか?
もちろん、一回だけでも大丈夫です。月謝制ではないのでご都合がよい回にご参加ください。
Q教室はどんな雰囲気ですか?
オフィスエムでは「怒られることがない」教室を開催しているので、楽しい雰囲気の中で学んでいただいています。
Q駐車場ある?
3台ほど用意しております。分かりにくい場合はお電話にてお問合せください。
お申し込みApplication
11月
日時
20日 / 10:00~12:00 / に開催します。
※日程は変更になる月もございます。
参加費
3,300円
熊本で奉納されている能楽の事前勉強を主軸に開催しています。
12月
日時
4日 / 10:00~12:00 / に開催します。
※日程は変更になる月もございます。
参加費
3,300円
熊本で奉納されている能楽の事前勉強を主軸に開催しています。
※送信が完了すると自動返信で確認メールをお送りしております。
※3営業日以内に返信がない場合は、届いていない場合がありますので、お手数ですが、もう一度入力して送信してください。
このイベント番号は「1519」です。
LINEからもお問い合わせができます。「#能楽」に関する記事
能楽についてもっと詳しく
能楽と言葉とお茶について
実は、能楽とお茶には深いつながりがあります。というのも、お茶が「言葉遊び」のような側面を持っていることが関係しています。お茶が、全ての日本文化の基本とも言われる所以でもあります。
例えば茶会が開催される場合、会の中で提供される菓子や道具には名前、つまり「銘」があり、それらをつなげると主人がどんなコンセプトで会を開いたのかが分かるヒントが隠されています。それは会場に入った瞬間から会の終わりまで徹底されており、待合で迎えてくれる軸や庭の設え、茶室にかかる軸、それら全てで会のコンセプトを表現し、粋な言葉遊びで客人をもてなしているのです。その根本にあるのは、季節を大切にする心です。特に重要なのは「茶杓の銘」であり、コンセプトを理解する上で最も重要なヒントとなります。
これら全ての「銘」を理解するには、古の言葉で構成される能楽を学ぶことが大いに役立ちます。古の人々が使った言葉が使われる能楽を学べば、お茶の世界の魅力がさらに深まることでしょう。
能楽塾テキスト/基礎編
1)能楽の「役割」
次の写真をご覧ください。
舞台の中心で舞い、主人公を演じる役割をシテ方、相手役をワキ方と言います。松の絵が描かれている板の前に並ぶ楽隊を囃子方(はやしかた)と言います。
まずは、大きな役割としとしてシテ方と囃子方に分かれるということを認識してください!!
もう少し付け加えると、
右の写真の右側に横2列に並んでいる人達を地謡(じうたい)と言い、シテ方が担当します。
能楽の世界では全て専業になっており、シテ方がワキ方をすることはありません。もちろん、囃子方も小鼓の人が大鼓を担当することはありません。少し複雑ですが、最初から全部理解できていなくても大丈夫です。
狂言方
最後に狂言方があります。
えっ!!
狂言って能なの?
と思われる方も多いのではないでしょうか。
じつは、狂言はもともと能の演目の途中に話と話を繋げるために途中に出てくる能の演出として登場していました。
狂言も狂言方という専門職になるため、狂言だけの演目も沢山あります。
基本は能の演目に登場しますが、狂言だけの演目もあると認識してください。
まとめ
能楽の役割をまとめると、舞う人は、シテ方(主役)・ワキ方(相手役)・狂言方。
楽隊は、囃子方(笛・小鼓・大鼓・太鼓)の4つの役割で構成されています。
2)能楽の「種類」
登場人物の役割には呼び名があります。
上の写真のように、
装束付きの舞、囃子、地謡のすべてがそろった演出を能と言います。
装束ナシの舞、囃子、地謡の組合せは舞囃子といいます。
装束ナシの舞、地謡のみを仕舞(しまい)と言います。
楽隊のみを素囃子と言います。
謡のみを素謡と言います。
上の写真のように1人で謡場合は独吟と言います。
まとめ
それでは能楽の種類をまとめます。
能…装束付き舞+地謡+囃子
舞囃子…装束ナシの舞+地謡+囃子
仕舞…装束ナシの舞+地謡
素囃子…囃子のみ
素謡…謡のみ
こちらも複雑に見えるかもしれませんが、
全て能楽の種類です。
そう、私たちが能と読んでいるものは、
実は能楽の一つなのです。
例えば、装束がない演目は能ではありません。
能はあくまで能楽の一つ。
上述している3つの要素(装束付き舞+地謡+囃子)が揃っているものを指す、と認識しておきましょう。
3)演目の種類
続いて、演目の種類について見ていきましょう。
能は主役が何かによって、以下のように分けられています。
演目は主人公によって5種類
能楽の演目は主人公によって5種類に分けられます。
主人公が神様の場合…初番目物(脇能物)
主人公が武将(男性)の場合…二番目物(修羅物)
主人公が女性の場合…三番目物(蔓物)
他に分類されない場合…四番目物(雑能)
人間以外(鬼・天狗・妖精、、、)…五番目物(切能)
まとめ
以上が能楽の基礎知識です。
能楽の役割
シテ方・・・主人公と地謡
ワキ方・・・シテの相手役
狂言方
囃子方・・・笛、小鼓、大鼓、太鼓
能楽の種類
能・・・装束付き舞+地謡+囃子
舞囃子・・・装束ナシの舞+地謡+囃子
仕舞・・・装束ナシの舞+地謡
素囃子・・・囃子のみ
素謡・・・謡のみ
演目の種類
主人公が神様の場合・・・初番目物(脇能物)
主人公が武将(男性)の場合・・・二番目物(修羅物)
主人公が女性の場合・・・三番目物(蔓物)
他に分類されない場合・・・四番目物(雑能)
人間以外(鬼・天狗・妖精、、、)・・・五番目物(切能)
以上、能楽の基礎知識についてまとめてきました。能楽の価値観は現代日本人の価値観と大きく違うところもありますが、それらを理解することで、新しい世界が開け、心の豊かさも広がっていくことでしょう。
「とっつきにくい」と感じてしまう方には、音から入ることもオススメです。笛・小鼓・大鼓・太鼓の音やリズムを、音楽を聴くような気持ちで味わってみてください。
豊かな感性を育てながら、知識も身に付く能楽。一緒に学び・楽しんでいきませんか?